史上初の4連覇に挑んだ帝京大学

第49回全国大学ラグビー選手権決勝。(2013年1月13日 国立競技場)
国内大学ラグビー史上初の4連覇に挑んだ帝京大学が勝利しました
両チームともに立ち上がりに硬さがあったものの、帝京大は対抗戦の敗戦から見事チームを進化させ、力と展開力で圧倒しました。
結果は「帝京大39-22筑波大」です。
私は前回こう書きました。
「決勝戦の帝京大vs筑波大ですが、見どころは帝京大の力に対して筑波大の個人技という見方があります。
「力と技」という構図はわかりやすくていいですね。しかし、私は筑波大の強みは個人技の高さを有機的に継続する力にあると思っています。それはフィジカルの強さもあるでしょうし、コミュニケーション能力の高さもあるでしょう。イメージの共有化も大きな要素だと言えます。様々な要因によって組織力は磨かれますので、単純な「力と技」という構図にプラスして、どちらのチームの組織力が上回っているか、そんな見かたをしてもいいかもしれません……」
しかし、結果は大はずれ。個々のフィジカルで勝る帝京大が、筑波大の個人技を封じ連携を分断しました。個々のプレーを生かして継続、展開したのは逆に帝京大の方だったのです。個々の強さが組織力の高さを生み出したと言えるでしょう。お見事と言う他はありません。
得点差以上に力の差のあるゲームだったという印象です。
全国大学ラグビーの方式変更は、力のあるチームにさらに進化のチャンスを与えたのではないでしょうか。
終わってみれば、ひとり勝ちの感のある帝京大。まさにラグビー新時代のけん引役です。
圧巻の決勝戦でしたが、20050人という少ない観客数が心配です。
「We Love RUGBY!.」は国内のすべてのラグビーを応援しています。
【プロフィール】
大元よしき(タイゲン ヨシキ)
1962年生まれ。2003年外資系IT企業のマネージャーからライターに転身。スポーツのほか、歴史関連も執筆。弓道三段。保善高校からラグビーを始め、チームは2、3年時に花園に出場するが、グラウンドに立てたのは開会式のみ。東洋大学、関東社会人リーグの東急、ミノルタで17年間ラグビーと共に歩む。
連載中!
ウェッジ「WEDGE_Infinity」
~障害者アスリート~越えてきた壁の数だけ強くなれた~
著書に
「あの負けがあってこそ~再起を懸けたアスリート25の軌跡」
「命のバトン~個性派不登校児と自閉症児の教室」
「1万回の体当たり~タックルマン石塚武生 炎のメッセージ~」
「一緒に見上げた空~自閉症児×元不登校児 武蔵野東ラグビー部の軌跡~」
「ジャパンラグビー革命」(上田昭夫/大元よしき共著)
「ファイナルマッチ~ノーサイドの時を迎えて~(小説)」(大元夏樹名で発刊)。