第49回全国大学ラグビーフットボール選手権大会 準決勝!

2012年11月18日にファーストステージが開幕した「第49回全国大学ラグビーフットボール選手権大会」が、セカンドステージを経て、ファイナルステージ・準決勝を迎えました。
2013年1月2日ファイナルステージ・準決勝2試合の結果。
早稲田大学10-38帝京大学 / 第2試合 東海大学26-28筑波大学
今大会はなんといっても国内大学ラグビー史上初の4連覇を狙う帝京大学に注目が集まっています。シーズン途中「今年の帝京は昨年までのチームと比べ、今ひとつまとまっていないのでは?」という声もありました。
しかし、その昨年までのチームもシーズン途中の対抗戦では、試合を重ねながらチーム作りを行っている感が強く、あくまでも大学選手権のファイナルを見据えたものでした。余裕と言ったら語弊がありますが、そんなチーム作りが出来ることこそが王者チームと言えなくもありません。
さて、その帝京大。早稲田を相手に貫録を見せました。前半、フィールドのフラッグがまっすぐに帝京大に向かっているような風上こそ早稲田優位に試合を進めましたが、前半終了時点のスコアは「10-7」。後半は帝京大の個々の強さ、まとまりの良さが際立ち最終スコアは「早稲田大10-38帝京大」という大差に。
残念なのは早稲田の攻撃が終始単発だったことです。個々の強さを活かしてボールを継続したかったのか、しかし、帝京のディフェンスが崩れることはなく、分断されたのは早稲田の方でした。この試合、早稲田らしさはどこに?

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そして第2試合の東海大と筑波大。こちらは後半の後半まで、一進一退のゲーム展開で楽しませてもらいました。筑波大はボールを持っていないプレーヤーの動きが良く、東海大のチャンスを芽のうちに摘んでいるように見えました。逆に東海大は大型の強みを生かし、そのプレッシャーで筑波大の機動力を封じていました。筑波大らしさの継続ができなかったことが、その表れといえます。お互いに強みを出し切った試合だったのではないでしょうか。
さて、決勝戦の帝京大vs筑波大ですが、見どころは帝京大の力に対して筑波大の個人技という見方があります。「力と技」という構図はわかりやすくていいですね。しかし、私は筑波大の強みは個人技の高さを有機的に継続する力にあると思っています。それはフィジカルの強さもあるでしょうし、コミュニケーション能力の高さもあるでしょう。イメージの共有化も大きな要素だと言えます。様々な要因によって組織力は磨かれますので、単純な「力と技」という構図にプラスして、どちらのチームの組織力が上回っているか、そんな見かたをしてもいいかもしれません。
決勝戦は1月13日(日)「帝京大学vs筑波大学」国立競技場13時キックオフです。 ぜひ会場へ!
<全国大学ラグビーフットボール選手権大会概要>
今大会より大会の方式が変更されています。その理由は各出場校の試合数の増加、また、実力の接近した大学同士の試合を増やすことにより大学ラグビーの強化をはかるためです。
詳細は日本ラグビーフットボール協会HPをご確認ください。
◆参加 18チームの内訳
・ファーストステージ参加チーム:3チーム
 (九州学生リーグ l 部1位、東海・北陸地区代表×中国・四国地区代表の勝者、東北地区代表×北海道地区代表の勝者)
・関東大学対抗戦A1~5位 関東大学リーグ戦1部1~5位 関西大学Aリーグ1~5位
◆セカンドステージ出場チーム※
関東大学対抗戦A  筑波大学/帝京大学/明治大学/早稲田大学/慶應義塾大学
関東大学リーグ戦1部  東海大学/流通経済大学/拓殖大学/法政大学/日本大学
関西大学Aリーグ  天理大学/立命館大学/関西学院大学/近畿大学/大阪体育大学
ファーストステージ1位チーム 福岡工業大学
※セカンドステージは、4チーム4グループに分かれプール戦を実施し、各プール1位のチームが、ファイナルステージへの進出権を得る。(勝点 勝ち=5点、引き分け=2点、敗戦=0)
◆ファイナルステージ出場チーム(トーナメント制)
各プール1位チームがファイナルステージへの出場権を獲得。準決勝の組み合わせは抽選により決定。
◆2013年1月2日 準決勝 
 第1試合 早稲田大学vs帝京大学 / 第2試合 東海大学vs筑波大学
◆2013年1月13日 決勝
 帝京大学vs筑波大学
「We Love RUGBY!.」は国内のすべてのラグビーを応援しています。
【プロフィール】
大元よしき(タイゲン ヨシキ)
1962年生まれ。2003年外資系IT企業のマネージャーからライターに転身。スポーツのほか、歴史関連も執筆。弓道三段。保善高校からラグビーを始め、チームは2、3年時に花園に出場するが、グラウンドに立てたのは開会式のみ。東洋大学、関東社会人リーグの東急、ミノルタで17年間ラグビーと共に歩む。
連載中!
ウェッジ「WEDGE_Infinity」
~障害者アスリート~越えてきた壁の数だけ強くなれた~

著書に
「あの負けがあってこそ~再起を懸けたアスリート25の軌跡」
「命のバトン~個性派不登校児と自閉症児の教室」
「1万回の体当たり~タックルマン石塚武生 炎のメッセージ~」
「一緒に見上げた空~自閉症児×元不登校児 武蔵野東ラグビー部の軌跡~」
「ジャパンラグビー革命」(上田昭夫/大元よしき共著)
「ファイナルマッチ~ノーサイドの時を迎えて~(小説)」(大元夏樹名で発刊)。