第14回ウィルチェアーラグビー日本選手権大会

2012年12月14日(金)・15日(土)・16日(月)の3日間、「千葉ポートアリーナ(千葉市中央区問屋町1-20) 」において「第14回ウィルチェアーラグビー日本選手権大会・第3回国際交流大会」が行われました。

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初めて観戦する方にはラグビーというよりもアメリカンフットボールに近い感覚のスポーツかもしれません。
プレーヤーは『ラグ車』と呼ばれる専用の競技用車いすを操り、ボールを奪い合います。
ラグビーなのでコンタクトプレーは当たり前。ですが、車いすと車いすが激しくぶつかり合うわけですから、
その音や迫力はこの競技独特のものと言ってよいでしょう。
当然のことながら転倒も起こりますし、パンクもあります。

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その激しさの反面、観覧席から選手の動きを見ていると、とても戦略的なスポーツであることがわかります。
ボールを持っていないプレーヤーをブロックしたり、ボールキャリヤー(これはラグビーの言い方かもしれません)の走るコースを作ったりと、ここがアメリカンフットボール的な要素なのです。

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<出場チーム>
 1. BLITZ(埼玉/予選リーグA 1位)
 2. BLAST(千葉/予選リーグB 1位)
 3. AXE(埼玉/予選リーグB 2位)
 4. 北海道Big Dippers(北海道/予選リーグB 2位)
 5. 横濱義塾(神奈川/予選リーグB 3位)
 6. Okinawa Hurricanes(沖縄/予選リーグB 3位)
 7. HEAT(大阪/予選リーグプレーオフ枠)
 8. Incheon Tumbler+α(韓国/国際交流枠)……参加キャンセル

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<ウィルチェアーラグビーとは? (日本ウィルチェアーラグビー連盟HPより一部引用)>
競技には、ラグビー、バスケットボール、バレーボール、アイスホッケー等の要素が組合せられており、バスケットボール用のコートで行われます。
1チームは4名の選手で構成されます。選手は、車いすの操作やボールを扱う能力(障害のレベル)により0.5点、1.0点、1.5点、2.0点、2.5点、3.0点そして3.5点の7クラスに分類され、競技中のコート上の4選手の持ち点の合計は8.0点を越えてはいけません。
ただし、女性選手が加わる場合、女性選手1名につき持ち点の合計から0.5点マイナスされます。
車いすは、ハードな競技に耐え得る専用の車いすを使用します。車いすには、相手の車いすを止めるためのバンパーや、相手の車いすから逃れるためのウィングが取り付けられています。
ボールは公式専用球(バレーボール5号球を基に開発されたもの)が使用され、パスまたはひざの上に置かれてゴールまで運ばれます。ルールの規定内であれば、あらゆる方向にパスすることが可能で、投げたり、打撃をしたり、転がしたりして運ぶことができます。ボールをひざの上に置いて運ぶ場合は,10秒以内に1回のドリブルを行わなければならなりません。
得点は、ボールを持ったオフェンス側の選手の車いすの2輪がゴールラインに達するか通過することにより与えらます。タックル(相手の車いすに自分の車いすを衝突させたり引っかけたりすること)により相手の攻撃や防御を阻止することが認められています。

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<その歴史(日本ウィルチェアーラグビー連盟HPより一部引用)>
ウィルチェアーラグビーは、四肢麻痺者等(頸髄損傷や四肢の切断、脳性麻痺等で四肢に障害を持つ者)が、チーム・スポーツを行なう機会を得るために1977年にカナダで考案され、欧米では広く普及している車いすによる国際的なスポーツです。
アメリカやヨーロッパの一部の国では、四肢に障害を持つ者が行う競技であることから”クワドラグビー(QUAD RUGBY)”とも呼ばれており、また、当初はその競技の激しさから”マーダーボール(MURDERBALL(殺人球技))”と呼ばれていた歴史を持っています。
1996年のアトランタ・パラリンピックにデモンストレーション競技として初登場し、2000年のシドニーパラリンピックからは公式種目になりました。
日本では1996年11月に正式に競技が紹介され、1997年4月に連盟が設立されjました。そして、現在、競技の国内普及と、パラリンピックや世界選手権等の国際大会でのメダル獲得を目標に活動を行っています。
そして2012年のロンドンパラリンピックでは4位という輝かしい成績をおさめています。
1位 オーストラリア/2位 カナダ/3位 USA/4位 日本/5位 イギリス/6位 スウェーデン/7位 ベルギー/8位 フランス
<第14回ウィルチェアーラグビー日本選手権大会・第3回国際交流大会 成績>
 優勝    BLITZ
 準優勝  Okinawa Hurricanes
 3位    AXE
 4位    北海道Big Dippers
 5位    HEAT
 6位    BLAST
 7位    横濱義塾

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「We Love RUGBY!.」は国内のすべてのラグビーを応援しています。

【プロフィール】
大元よしき(タイゲン ヨシキ)
1962年生まれ。2003年外資系IT企業のマネージャーからライターに転身。スポーツのほか、歴史関連も執筆。弓道三段。保善高校からラグビーを始め、チームは2、3年時に花園に出場するが、グラウンドに立てたのは開会式のみ。東洋大学、関東社会人リーグの東急、ミノルタで17年間ラグビーと共に歩む。
著書に
「あの負けがあってこそ~再起を懸けたアスリート25の軌跡」
「命のバトン~個性派不登校児と自閉症児の教室」
「1万回の体当たり~タックルマン石塚武生 炎のメッセージ~」
「一緒に見上げた空~自閉症児×元不登校児 武蔵野東ラグビー部の軌跡~」
「ジャパンラグビー革命」(上田昭夫/大元よしき共著)
「ファイナルマッチ~ノーサイドの時を迎えて~(小説)」(大元夏樹名で発刊)。