ワールドシリーズに酔う「東京セブンズ」

3月31日、4月1日に行われた「HSBCセブンズワールドシリーズ 東京セブンズ2012」
初日はとにかく大荒れの天候に見舞われ、各国の選手たちもさぞや驚かれたことでしょう。ですが、世界のトッププレーヤーは、悪天候の中でもトップらしいパフォーマンスを見せてくれました。その反面、観ている私は風雨に耐えながら荒行に挑む修行者のような気持ちになりました。
ナイスプレー!に感嘆の声をあげながらも、途中からは寒すぎて頭痛までが……。いやはや、大変なワールドシリーズ東京セブンズの初日でした。
まずは参加国とプールの組み合わせをもう1度記しておきましょう。
Pool A フィジー、イングランド、フランス、日本
Pool B ニュージーランド、オーストラリア、アメリカ、香港
Pool C アルゼンチン、ウェールズ、ケニア、ロシア
Pool D 南アフリカ、サモア、スコットランド、ポルトガル
セブンズといえば南半球というイメージですよね、なかでもニュージーランドやフィジーなどが思い浮かぶ強豪国ではないでしょうか。セブンズは広いフィールドをランニング、パス、キックを使い、時間と空間を奔放にデザインするような競技です。基本的スキルは同じでも15人制とは異なる発想で、柔軟に使うことが求められるため、日本的な「前へ!」ではないのです。タテ、横、斜め、時に後ろという選択肢もあります。身体能力とスキルと柔軟な発想を競うこのセブンズ。オリンピック競技に決まったことによって、世界の勢力図が今後変わってくる可能性は大きいと考えられます。
2016年のリオ・オリンピックまでもう少し時間がありますが、もしも日本が今の延長線上に強化を考えているとしたら、きっと痛い目に遭うでしょう。そうな気がします。
<初日の結果>
Pool Aは、1位イングランド、2位フィジー、3位フランス、4位日本
Pool Bは、1位ニュージーランド、2位オーストラリア、3位アメリカ、4位香港
Pool Cは、1位ウェールズ、2位アルゼンチン、3位ロシア、4位ケニア
Pool Dは、1位サモア、2位南アフリカ、3位ポルトガル、4位スコットランド
得点は省略させていただきますが、日本代表は予選プールで3戦全敗。4月1日の決勝トーナメントでは3位、4位チームによるボウル・シールドトーナメントに回り、初戦のポルトガル、2戦目のケニアにも負け5戦全敗で全日程を終えました。
11年ぶりにやってきたワールドシリーズでしたが、日本代表には残念な結果となりました。けれど、セブンズという競技のわかりやすさ、面白さを改めて感じさせてくれた大会でもあったと思います。
凡夫の私見ですが、日本人は真面目で勤勉ですが思考の柔軟性という点では?マークがつくのかなと思われます。そこで、強豪国の柔軟的思考に対抗するためには、あらゆる局面(パターン)を想定して、時間をかけて何度も対応策、打開策を繰り返し検証しながら、練習を積み重ねることが大事なのではないかと感じました。
コンタクトが少ない分、日本人向きとも言えるでしょう。オリンピックに向け、さらなる発展を期待します。
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【プロフィール】
大元よしき(タイゲン ヨシキ)
1962年生まれ。2003年外資系IT企業からライターに転身。スポーツのほか、歴史関連も執筆。弓道三段。保善高校からラグビーを始め、チームは2、3年時に花園に出場するが、グラウンドに立てたのは開会式のみ。東洋大学、関東社会人リーグの東急、ミノルタで17年間ラグビーと共に歩む。
著書に
「命のバトン~個性派不登校児と自閉症児の教室」「1万回の体当たり~タックルマン石塚武生 炎のメッセージ~」「一緒に見上げた空~自閉症児×元不登校児 武蔵野東ラグビー部の軌跡~」「ジャパンラグビー革命」(上田昭夫/大元よしき共著)「ファイナルマッチ~ノーサイドの時を迎えて~(小説)」(大元夏樹名で発刊)。
その他イーブックでは、
「猛き風~伊藤剛臣世界への挑戦~」「最後のスクラム(小説)」あり。