圧倒!トップリーグプレーオフ ファイナル「サントリーvsパナソニック」

2月26日(日)トップリーグプレーオフトーナメントファイナルが行なわれました。
これほど差が開くとは……、私見ですが、正直なところ予想外の結果となりました。これは勝敗というよりも点差においてです。先週、持ち味の堅守で東芝から勝利をもぎ取ったパナソニックでしたが、このゲームでは「入り」からサントリーにブレクダウンを制せられ、次々にディフェンスの面が崩されていきました。
タイトルに「圧倒」と使いましたが、まさにその言葉通りでしょう。サントリーはバックローとニコラス・ライアンがチャンネル1を中心にタテにタテに切裂いて、ゲインを重ね、文字通り突破口を開いた形です。
サントリーは前に、パナソニックは後ろに、という構図です。そしてボールの保持率、エリアも取り、ラックからのテンポの早い球出しで、サントリーは良い形でゲームを支配し続けていったのです。
そして結果は、「サントリー47-28パナソニック」。
サントリーはボールキャリヤーのボール&ボディコントロールにすぐれ、二人目、三人目の集散の早さが、次なる攻撃のテンポを生みました。対するパナソニックはブレイクダウンに人数を割かなければならず、そのため次のディフェンスでは外へ外へと意識が走り、手薄になった近場をタテに突かれたということでしょう。
記者会見でパナソニックの霜村キャプテンは、「ディフェンスで前に出ても、前では止められなかった。ブレイクダウンでやられ、自分たちは後手後手になってしまった」また「ちょっとしたことが、全てサントリーが上回っていた」と語っています。
数年前のパナソニック(当時は三洋電機)は知性と野性が共存するようなチームでした。そんな雰囲気が80分間フィールドを支配していたと思います。しかし、今は尖がったところがなく、都会的と言うか洗練されたチームに変わってしまったようです。
ただ霜村キャプテンの「チャレンジは終わらない」という静かな言葉が、日本選手権への期待を持たせてくれました。
「WE LOVE RUGBY」は日本の全てのラグビーを応援しています。
【プロフィール】
大元よしき(タイゲン ヨシキ)
1962年生まれ。2003年外資系IT企業からライターに転身。スポーツのほか、歴史関連も執筆。弓道三段。保善高校からラグビーを始め、チームは2、3年時に花園に出場するが、グラウンドに立てたのは開会式のみ。東洋大学、関東社会人リーグの東急、ミノルタで17年間ラグビーと共に歩む。
著書に
「命のバトン~個性派不登校児と自閉症児の教室」「1万回の体当たり~タックルマン石塚武生 炎のメッセージ~」「一緒に見上げた空~自閉症児×元不登校児 武蔵野東ラグビー部の軌跡~」「ジャパンラグビー革命」(上田昭夫/大元よしき共著)「ファイナルマッチ~ノーサイドの時を迎えて~(小説)」(大元夏樹名で発刊)。
その他イーブックでは、
「猛き風~伊藤剛臣世界への挑戦~」「最後のスクラム(小説)」あり。