W杯ニュージーランド代表オールブラックス 重圧の中の勝利!

事実上の決勝戦ともいわれた準決勝「ニュージーランドvsオーストラリア」。しかし、世界の頂点を決する試合には、まるでそれまでとは異なる空気が支配していたように観えた。自国開催であり、24年ぶりの優勝を目指すW杯初代王者は、フランスとの対戦以前に「優勝」という呪縛、その重圧との戦いであったはずだ。
ラグビーワールドカップ2011ニュージーランド大会は、どちらもPOOL Aから決勝トーナメントに勝ち進んだ、ラグビー王国ニュージーランドと華麗なシャンパンラグビーのフランスとの決勝で幕を閉じた。
結果は「ニュージーランド8-7フランス」。
ロースコアの、まさに死闘だった。
先にフランスを華麗な……と書いたが、それはひと昔前の形容だろうか。華麗どころか、激しく、泥臭く、執念に満ちたチームだった。試合前は圧倒的にニュージーランド有利と見られていたが、異次元空間の中では「番狂わせも起こり得る」と誰もが感じたと想像する。
奇麗事ではない、人間同士の生命と生命のぶつかり合いだった。
ボールの支配率はフランスが55%、ニュージーランドが45%。タックル数はフランスが87、ニュージーランドが111である。この数字を見てもフランスが優位に試合を進めていたことがわかる。
特に後半7分、フランスのデュソトワールのトライ以降は、ニュージーランドが1点差を守り切る展開となった。
防戦一方という戦いの中で、規律を守りきったニージーランドは得点差以上に全ての点で上回っていたと思われる。
最後の3分半くらいだろうか、ニュージーランドがボールをキープし続け80分が過ぎた。そしてノーサイド。
司令塔ダン・カーターを怪我で欠き、スレイド、クルーデンとニュージーランドはスタンドオフの怪我に苦しんだ。そしてスタンドオフとしては4番目のドナルドが出場し試合を決めた。
どちらのチームもカードはゼロ。ピュアで激しく、頂点に相応しい試合だった。
これでまたひとつ、記憶に残る試合が増えたようだ。
4年に一度の大きな、大きなシーズンが終わった。ぽっかりと胸に穴が空いたように寂しい。
<ワールドカップにおける両チームの対戦成績>
1987年:決勝/○オールブラックス(29-9)フランス
1999年:準決勝/○フランス(43-31)オールブラックス
2003年:3位決定戦/○オールブラックス(40-13)フランス
2007年:準々決勝/○フランス(20-18)オールブラックス
2011年:POOL A/○オールブラックス(37-17)フランス
2011年:決勝/○オールブラックス(8-7)フランス
                                                            (大元よしき)
                            「WE LOVE RUGBY!.」