サントリーサンゴリアス 田中澄憲 その1 <トップアスリートの突き抜けた瞬間!>

誰もがはじめから強かった訳ではありません。
人は挫折や敗戦を経験し、自身の弱さと向き合い、葛藤を越えた先に再び強く立ち上がるものです。
そこには仲間との絆や家族の支え、師の教え、ライバルの存在などがあるかもしれません。
そして人として、選手として突き抜けた瞬間があるものです。
このコーナーではラグビー日本代表、元日本代表の「ラグビーとの出合い」にはじまり、選手として「突き抜けた瞬間」に迫って参ります。
毎回選手から選手へ、チームをまたがってバトンを繋いでいただく形式で進めます。
今回はサントリーサンゴリアスの田中澄憲選手にご登場いただきます。
それでは、きらり輝く田中選手の人間的魅力に迫ってみましょう。

画像

[プロフィール]
サントリーサンゴリアス 田中澄憲(たなか きよのり)
1975年12月28日生まれ。
164cm/70kg
報徳学園→明治大学
日本代表キャップ3(2011年2月現在)

構成・文/大元よしき
<トップアスリートの突き抜けた瞬間!>サントリーサンゴリアス 田中澄憲 その1

ラグビーはチームスポーツの中では最も激しい部類に入る競技である。だからこそ美しさが求められる。凛とした知性と抑制のきいた野生から醸し出される「美」こそが、この競技の魅力と言えるだろう。
キックオフ!
2010-2011シーズン。9季ぶり4度目の日本選手権を制したサントリーサンゴリアス。
彼らが目指したものは、80分間超高速で攻め続ける「アグレッシブアタッキングラグビー」である。
シーズン当初はもがき苦しんだ。だが、プレーオフトーナメント、日本選手権と深まりゆくシーズンとともに、
知的に過激にクリエイトされていくスタイルに、新時代の幕開けを感じたファンも多いことだろう。
そのサントリーを長年けん引し、支え続けたのがスクラムハーフの田中澄憲である。
「ボクが最初に突き抜けたのは小学5年生の時です。それまでは嫌々だったんですよ、
でも、あるコーチと出会ったことがキッカケで目覚めました。褒めながら、理論的に教えてくれる方だったのです。
楽しんで出来るメニューが増えたので、ラグビーが大好きになりました。
それまではAチームじゃなかったのに、楽しいと思えるようになって自分が伸びていくのがわかりました。
ボクは納得しないとダメなんですよ。やらされるのは嫌いです。
ラグビーは理論的によく理解した上で、気持ちでやるスポーツだと思っています。
あのコーチに出会っていなければ、続いていなかったかもしれません。そう思うと大きな存在です。」
 ラグビーと出合ったのは小学1年生。
始めたキッカケは、おばあちゃんと公園を散歩している時「あれをやってみたい」と指さしたのがラグビーだった。
この一言が田中のラグビー人生のはじまりである。
【続く】

WE LOVE RUGBY