三洋電機ワイルドナイツ霜村誠一 その4 <トップアスリートの突き抜けた瞬間!>

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◇在学中に3度日本一を経験。
「僕は高校、大学を通じて挫折らしいものを味わったことがありません。順調過ぎるほど順調で、関東学院大では1年生から試合に出させてもらっていました。怪我などで出ていない試合もありますが大学選手権では1、2、4年生の時に優勝しています。勝って終わることが出来ましたし、全てに恵まれていたと思います」
 関東学院大は1997年に初優勝して以来、10年連続決勝に進出し日本一に輝くこと6回。早稲田大、明治大など伝統校を軸に回っていた大学ラグビー界の構図を変えたチームである。
 霜村はその全盛期に在学し3度日本一を経験している。
◇努力する人間に勝負運あり。
「必ず運が味方をしてくれる時があると思ってきました。それは単なる運ではなく、努力する人間にしか味方してくれない運のことなんです」
 霜村は在学中、授業と重なっているとき以外は早めにグラウンドに行って、練習で使用するボールに空気を入れていた。
 基本的にはグラウンドに一番最初に行って空気を入れ、練習終了後、最後まで残って空気を抜くのは1年生の役割である。しかし、霜村は学年が上がっても、その作業を可能な限り毎日行っていたのである。
 人よりも先に行って、最後にグラウンドを離れるということは、それだけ練習量も豊富だったということである。
「努力しない人間に運は向きません。だからこそ、見えないところで積み重ねる努力が大切なんです。イザという時、僕にボールが転がってくれるようにといつも願っていました」
 高校時代の部室の使い方にも通じるエピソードである。
 グラウンドでの努力はもちろんのこと、日常でも自分を律して生活を送る。その全てがラグビーに繋がっていたのである。
【続く】

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