海外に渡った女子ラグビー選手 小野麻子選手インタビュー「その11」

Q.ライフガードもされているようですが、どんな活動をされていますか?
Australiaのライフセーバーたちはほとんどがボランティアです。
私の所属するAlexandra Headland Surf Life Saving Club には15人くらいのライフセーバーで編成されたチームが20チームくらいあります。
土日の午前と午後で1チームずつシフトが組まれ、月に1度くらいの頻度でシフトが回ってきます。
午前のシフトは朝6時半に集まってビーチに黄色と赤の旗を立てたり、ビーチのコンディションを黒板に書いて立てたり、7時のパトロール開始に向けて準備をします。
12時に交代のチームが来るまで基本的にビーチに立ってで海水浴している人たちが困っていないかなど見守ります。
午後のチームは5時にパトロールが終了するので4時半くらいになったら少しずつ道具をトレイラーに乗せて水で洗います。
AustraliaにはIRB(Inflatable Rescue Boat)というレスキュー用のボートがあって、私はそのボートのcrewmanなのでdriverとともにいつでも沖に出れるように待機しています。
先日パトロール終了後6人ほどの家族が沖で助けを求めているのを近くにいた人が見つけて、mass rescueをしなくてはいけない時がありました。
忘れ物を取りに戻った私だけがシフトに入っていたライフセーバーで、レスキュー用具は全部倉庫にしまってしまったし、ほんとに焦りました。
幸いなことにその日に会った大会の打ち上げをしていたMasters(30歳以上)の選手たちがクラブハウスのベランダにいるのが見えたのであわてて呼びに行って、ほとんどの人が酔っぱらいでしたがみんな選手なので自分のボードを引っ張り出して助けに行くのを手伝ってくれました。
もともと波が高い上に気候とかの影響でコンディションがあまり良くなく、足が届かなくなってパニックになってしまったみたいだったので怪我もなく助けることができました。
オーストラリアでは赤と黄色の旗の間だけで泳いでよいという規則があります。その旗の間の中でですらたまにレスキューに出なくてはならない場面もあるくらい何が起こるか分からないという環境かつたくさんの海水浴の人たちがいる中でのパトロールは少し緊張もありますが、毎回楽しくやっています。
こっちで日本のライフセーバーの人たちと出会うこともでき、夏に日本で一緒にやろうと声をかけていただけたのでこれからは日本のライフセービングにも触れていけるので楽しみにしています。
Q.ボートもされているようですが、競技ですか?どんな風か教えてください。
はい、ボートと言っても川とか湖の上でやるようなレガッタではなく、海でやるボートです。Surf Boat Rowingといってライフセーバーだけが参加することができるSurf Sportの1つです。
ボートは長さが8mほど重さが210kgくらいあってそれを4人で漕いで5人目のSweeperという人が1番後ろで舵をとります。

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ルールは簡単に言うとスタートの合図でボートにジャンプインして、沖にあるブイを回って岸に帰ってくるのを1レース4-6チームで競います。
レガッタとは違く、椅子がスライドしないので水着をお尻に食い込ませて漕ぎます。
それしないと水着が動きを止めちゃって摩擦で後で皮むけたりすれ傷?ができちゃうんです。
1回のcarnivalではだいたい4-6レースしか競わないのですが、めちゃめちゃきついです。。
ブイ回った帰りは波の力で短く感じるのですが、そこまでの道のりは果てしないです。
押し戻してくる波を4人意気投合して乗り越えなければならないのでチームワークはすごく必要です。
波の勢いでオール折れたり、水面と直角に跳ね飛ばされてボートひっくり返ってみんな水の中に投げ飛ばされたり、私は見たことないですが,
ボート真っ二つに折れたりすることもあります。。
ある意味危険なスポーツかもしれないですね笑

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youtubeでSurf Boat Rowingって検索すると数々のアクシデントシーンなど出てくるので見てみてください。
日本にはボートはあるけどできる人がいないらしく残念ながらチームがないみたいなのですが、いつか日本のライフセーバーと一緒に漕げたらいいなぁと思っています。

続く。。。