ラグビー日本代表 大野均 その6 <トップアスリートの突き抜けた瞬間!>

突き抜けた瞬間!パート2。
ここからはインタビュー形式で進めて参りましょう。
―現在のプレースタイルはいつ確立されたのですか。
大野:2003年トップリーグが始まったシーズンのNEC戦の時です。
故意ではなかったのですが、試合中に自分がある選手の手を踏んでしまって、
相手が突っかかってきたことがありました。そのとき自分は「悪い、悪い」と言って謝って引き下がりました。
それを翌日のミーティングの席上「なにを謝っているんだ。もし自分が悪かったとしても、ラグビーなんだから、
ここは引き下がっちゃいかん」と薫田監督から叱られました。
もちろん報復しろという意味ではありません。
「試合中は絶対に弱さを見せるな。一瞬でも見せれば負けに繋がるぞ」ということなのです。
ニュージーランド留学の後だったので、「おまえはニュージーランドで何を学んできたんだ。
ニュージーランド人ならやり返すだろ」と。
「はっ!」として、自分はこの時にラグビーは格闘技なんだと再認識させられました。
これを指摘された時はかなり落ち込みましたが、一人になって考えてみると「確かにそうだ。今のままじゃいけない」「これからは一歩も引かない」「いつでも、どんなときでも激しくプレーしよう」と心に誓いました。
これが今のプレースタイルに繋がっていきました。
―自分を支える師の教えはありますか。
大野:生きる姿勢は両親から学びました。
実家は農家なので、いつも両親が家族のために働く姿を見て育ちました。
自分は両親の農作業を手伝ってきたおかげで、怪我しない身体ができたのだと思っています。
もし自分がチームのために一生懸命やっていると人に映っているならば、
それは両親の背中を見て育ったからです。似ているかどうかはわかりませんが、
自分はあの両親の息子だなと思います(笑)。
本当に感謝しています。
―座右の銘は。
大野:う~ん。考えておきます。宿題にしてもらっていいですか。
【続く】

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