第1回  これだけは知っておきたい 「その心」

ラグビーをスタジアムの最上段などから観れば、
戦略的で超知的なゲームだということがおわかりいただけるはずです。
でも観客席の最前列やピッチ上で激しい肉弾戦を見たならば、超野性的とお感じになるに違いありません。
身体と身体がぶつかり合う音や声にならない声など、
タッチラインの中と外では、まるで次元が異なる空間のようです。
ラグビーは1チーム15人、両チーム合わせて30人の選手たちが一つのボールを
奪い合う競技なのですから、激しいに決まっています。
だからこそ、そこにはゲームのルールとは別に、脈々と現代まで受け継がれてきた厳格な精神があります。
◇フェアプレー
相手チームと選手を尊重すること。
ルールを厳守すること。
レフリーには異議を唱えないこと。
ラグビーのように激しい特性を持った競技でこれらのことが守られなければ、ただのケンカになってしまいます。
ほんの少しの規律の緩みもゲームの質を落としてしまいます。
ラフプレーなどはもっての他。
選手の品格の無さ、心の弱さを表しているようなものです。
本当に強い選手とはクリーンでハードなプレーに徹しているものです。
自己犠牲
「ONE FOR ALL,ALL FOR ONE(ワン・フォア・オール、オール・フォア・ワン)」という言葉を
耳にしたことがある方は多いはずです。
一人はみんなのために、みんなは一人のためにという意味ですが、
これほどラグビースピリッツを表しているものはありません。
選手はチームのために身を挺して、スクラム、タックル、ラック、モールなどでボールを奪い、ボールを守るのです。
◇ノーサイドの精神
試合終了を意味する言葉ですが、これは現在日本でしか使われていないそうです。
意味するところは、それまで身体を張って闘ってきた、いわば敵同士が、
レフリーの笛とともに同じ目的を持った仲間として、尊敬し合えるラガーマン同士として、
これからも友情を築いて行こうというのがノーサイドの精神です。
世界共通かと思われてきたこのノーサイドの精神ですが、
改めて「日本発」の美しき心として発信していきたいですね。

「WE LOVE RUGBY!」