ラグビーの魅力に迫る!

■”オールフォーワン” の精神
「ラグビーは少年をもっとも早く男(大人)にし、男(大人)にいつまでも少年の心を 抱かせる」
 これは元フランス代表の名キャプテン、ジャン・ピエール・リーブの言葉である。「知っているよ」、という方も多いかもしれないが、私はラグビーという競技をよく表現しているこの言葉が大好きだ。ストンと胸に落ちてくる。
 また、この元フランス代表キャプテンは、こんなことも言っていたと記憶している。
 「敵対することなく、共に前に進むこと」。
まるで深遠なる世界を覗き込んだような気にさせてくれる言葉だ。深い。
 初回ということもあるので、今回は「ラグビーとは」に触れてみたい。このコラムが入り口となって、一人でも多くの方がこの魅力ある競技の虜になってくれることを願ってやまない。

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■ラグビーフットボールとは?
さて、この競技、正式にはラグビー・フットボールと呼ぶ。
 その起源は1823年イングランドのパブリックスクールである「ラグビー校」において、フットボールの試合中にウイリアム・ウェッブ・エリスという少年がボールを持って走ったことがキッカケとされている。
 諸説あるとも言われているが、本コラムではこの愛すべきエリス少年説を信じたい。
 古い資料に「サッカーの試合中に……」という記述を見ることがあるが、これは誤り。当時はまだサッカーという競技はなかったからだ。ちなみに1823年といえば日本では江戸時代後期。ペリー来航の30年前。坂本龍馬が生まれる12年前のことになる。

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■ラグビー史 ~長い歴史の中で発展を遂げるラグビー
なお、このエリス少年の暴走に端を発するラグビーにも2種類があり、アマチュアスポーツとして発展したラグビー(組織)を「ラグビーユニオン(以下、こちらをラグビーと記す)」と呼び、日本でラグビーと言えば15人制のこちらを指すことが一般的である。
 また、プロフェッショナルスポーツとして発展したものを「ラグビーリーグ」と呼び、こちらは13人制でルールも異なる。
 長い間厳格なアマチュアの姿勢を貫いてきたラグビーも、ワールドカップ(1987年)の初開催以降、ビジネス色が強まり、1995年にはプロを認め(オープン化)現在の発展を見るに至っている。
 今の日本の人気からは想像もできないが、4年に1度のワールドカップはオリンピック、FIFAワールドカップに次ぐほどの規模を誇っている。
 世界でこれほど大勢のファンの心を掴んでいるラグビーなのだから、日本でも愛されない訳がない。

「WE LOVE RUGBY !」

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【プロフィール】
大元 よしき(タイゲン ヨシキ)
1962年生まれ。スポーツライター、歴史ライター。保善高校からラグビーを始め2、3年時に花園に出場。東洋大学、東急ストア、ミノルタを通し17年間ラグビーとともに歩む。現在(株)パッションキッズ代表取締役として、スポーツ専門電子書店「イーブックアスリート」を運営する。著書に「1万回の体当たり」「一緒に見上げた空」「ファイナルマッチ~ノーサイドの時を迎えて」大元夏樹(よしきに改名)。「ジャパンラグビー革命」上田昭夫/大元よしき共著。イーブックでは、「猛き風」「最後のスクラム」あり。