ウィルチェアーラグビー日本選手権大会予選リーグA 開幕!

2014年6月28、29日『ウィルチェアーラグビー日本選手権大会予選リーグA』のラウンド1が障害者スポーツ文化センター・横浜ラポールで開幕しました。

何度かこの「We Love Rugby」でもウィルチェアーラグビー(車椅子ラグビー)を取り上げていますが、どのような競技なのかおさらいしておきましょう。
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ウィルチェアーラグビーは、

四肢麻痺者等(頸髄損傷や四肢の切断、脳性麻痺等で四肢に障害を持つ者)が、チーム・スポーツを行なう機会を得るために1977年にカナダで考案され、欧米では広く普及している車いすによる国際的なスポーツです。

アメリカやヨーロッパの一部の国では、四肢に障害を持つ者が行う競技であることから”クワドラグビー(QUAD RUGBY)”とも呼ばれており、また、当初はその競技の激しさから”マーダーボール(MURDERBALL (殺人球技))”と呼ばれていた歴史を持っています。

1996年のアトランタ・パラリンピックにデモンストレーション競技として初登場し、2000年のシドニーパラリンピックからは公式種目になりました。

日本では1996年11月に正式に競技が紹介され、1997年4月に連盟が設立され、現在、競技の国内普及と、パラリンピックや世界選手権等の国際大会でのメダル獲得を目標に活動を行っています。

(日本ウィルチェアーラグビー連盟HPより引用)

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さて、このウィルチェアーラグビーは、バスケットボール、バレーボール、アイスホッケー、ラグビーの要素を組み合わせて考案されたそうですが、バスケットボールコートを使ったアメリカンフットボールというイメージです。

最大の特徴は「ラグ車」と呼ばれる頑丈な車椅子を激しくコンタクトさせてボールを奪い合うことです。

その激しさゆえにマーダーボール(殺人球技)と呼ばれたことがあったそうですが、コート内にそんな殺伐とした空気はありません。いたってフェアに車椅子同士をぶつけ合っています。ただ、初めて観た方はコンタクト時の衝撃音に驚くこと間違いなしです。それはまさに交通事故。火事と喧嘩は江戸の華と言いますが、パンクと転倒はコートの華!?とでも言うのでしょうか(選手のみなさん、すみません)。他の車椅子競技とは一線を画す魅力が溢れています。

また、パンクや車椅子の転倒時に入るメカニックやスタッフの無駄のない動きにも注目です。

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現在国内には9チームあり、昨年度の日本選手権大会の成績によってAB二つのリーグに分かれて順位を競い、今年度の日本選手権大会の出場チームが確定します。

◇第15回日本選手権大会の順位(昨年度)

BLITZ(埼玉)

AXE (埼玉)

北海道 Big Dippers (北海道)

RIZE(千葉)

Okinawa Hurricanes (沖縄)

BLAST(千葉)

HEAT(大阪)

Freedom(高知)

横濱義塾(横浜)

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『ウィルチェアーラグビー日本選手権大会予選リーグA』のラウンド1に話を戻しましょう。

今回の会場は、昨年度、日本選手権大会の出場権を逃した「横濱義塾」の活動拠点となっている横浜ラポールです。

予選リーグA ラウンド1は、初日に体験会などもあり選手とスタッフ、そして観客までもがひとつになりました。

車椅子同士のコンタクトスポーツという以外、何の予備知識を持たないまま会場を訪れた初観戦者も、激しい金属の衝撃音がこだまする非日常空間を楽しんだようでした。

試合結果は昨年度の優勝チームBLITZ(埼玉)が1勝3敗と苦しいスタートを切り、RIZE(千葉)、Freedom(高知)、 Okinawa Hurricanes (沖縄)がそれぞれ3勝1敗。横浜義塾が4敗という厳しい結果に終わりました。

 

◇ウィルチェアーラグビー日本選手権予選リーグAラウンド1の結果

<6/28>

BLITZ 49-50 RIZE / Hurricanes 48-28 横濱義塾/ Freedom 49-44 BLITZ / Hurricanes 37-42 Freedom /

横濱義塾 36-43 RIZE / Hurricanes 51-42 BLITZ / Freedom 39-42 RIZE

 

<6/29>

BLITZ 64-41 横濱義塾 / Hurricanes 48-42 RIZE / Freedom 61-29 横濱義塾

 

大会の2日後、昨年度唯一日本選手権大会への出場を逃した横濱義塾の練習を訪ね、川瀬雄介キャプテンにお話を伺いました。

「昨年は初めて日本選手権大会に出られず、チームとして変わらなければいけないと思いつつ、人数が揃わなかったり、集中できないまま大会を迎えてしまい、その結果が全敗です。

ここに来る前は試合にぼろ負けして心が折れていたので、正直なところ「おれ来たくない」という気持ちもあったんです。でも練習前に「今日もがんばりましょう」とスタッフから声を掛けられたり、千葉県から来る選手、沼津から来るヘッドコーチの姿を見たら腐ってなんかいられない。心折れてなんかいられないんです。結果はどうであれ絶対に諦めない。僕たちは支えてくれるスタッフがいるからこそ練習や試合が出来るんです。先日ぼろ負けしているにも関わらず、こんなにスタッフが来てくれたんです。それを思えば高知大会に向けてがんばらないといけません。それが支えてくれているスタッフへの恩返しになります。きょう改めて横濱義塾はいいチームだと思いました」

川瀬キャプテンは勝った喜びや負けた悔しさをチームメイトと共有することによって心が成長するとも語っていました。

巻き返しを図る横濱義塾のチーム力に注目しましょう。

 

◇ウィルチェアーラグビー日本選手権大会予選リーグA/Bの日程はこちらです。ぜひとも、お近くの方は試合会場に足をお運び下さい。

予選リーグA ラウンド1(終了)

(6月28、29日横浜ラポール)

BLITZ/RIZE/沖縄Hurricanes/Freedom/横濱義塾計5チーム

 

予選リーグB ラウンド1

(7月12、13日北海道教育大学岩見沢校)

北海道Big Dippers/AXE/BLAST/HEAT 計4チーム

 

予選リーグB ラウンド2

(9月6、7日 兵庫県立障害者スポーツ交流館)

北海道Big Dippers/AXE/BLAST/HEAT

 

予選リーグA ラウンド2

(9月20日、21日 中芸広域体育館「結いの丘ドーム」)

BLITZ/RIZE/沖縄Hurricanes/Freedom/横濱義塾

 

日本ウィルチェアーラグビー連盟の公式HPはこちらです。

 

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