アスリートは平和の架け橋「YOKOHAMA TKM」と「横濱義塾」ダイバーシティのパートナーシップ

集合

近代オリンピックの父と呼ばれるフランス人のピエール・ド・クーベルタンは、スポーツを通じて異なる国や地域、人種や生活習慣などを理解し、尊重する機会とするべく同時期に多競技を開催する国際競技会を提唱し、1894年に国際オリンピック委員会が設立され、1896年に第1回のオリンピックがアテネで開催されました。

そのピエール・ド・クーベルタンは幼い頃に普仏戦争を経験しています。後年教育者となった彼は英国をはじめ各国に学び、見分を広めることによって、スポーツによる国際交流や平和への道筋が見えてきたようです。

彼の目指したものを一言でいえば、多様性を理解し尊重しようということです。その精神に則ったオリンピックを開催することによって、参加した選手や参加した全ての人々が平和の橋渡しとなり、世界平和に貢献できると考えたのです。

それは何もオリンピックに出場する選手や関係者に限られたものではありません。スポーツに携わる人、スポーツを愛する全ての人が等しく共有したい理念ではないでしょうか。オリンピック出場を目指すアスリートならば当然理解しておかなければなりません。

 

一方のパラリンピックは1948年ロンドンオリンピックの開会式と同日、ロンドン郊外にあったストーク・マンデビル病院において車椅子によるアーチェリー大会が行われたことが起源になります。参加者は16名。主に第2次世界大戦で脊髄を損傷した退役英国軍人だったそうです。

開催当時からすでに「将来的にはこの大会が国際大会となって、障害を負った人々のためのオリンピックと同等の大会になるように」という展望を持って始められたといわれています。

オリンピックとパラリンピックの根底には、異なる国や地域、人種や生活習慣の違いなどを越えた平和な世界を求める心があるのです。そのスタートは多様性を理解し尊重するということです。

一人ひとりに出来ることはそれほど大きくはないでしょう。しかし、身近なところから、出来ることから始めれば良いのです。大切なことは、アスリート一人ひとりが平和の架け橋になるんだと意識し行動することではないでしょうか。

継続はチカラです。その熱は確実に伝わっていくはずです。

 

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さて、とんでもなく前置きが長くなりましたが、2014年12月16日 女子ラグビーチーム「YOKOHAMA TKM」とウィルチェアーラグビーチーム「横濱義塾」が、ダイバーシティの推進をテーマにパートナーシップを結びました。

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はじめは「YOKOHAMA TKM」が障害者と障害者スポーツの理解を深めるという意味で、横濱義塾の練習に参加することからスタートし、来年度はウィルチェアーラグビーを体験するスポーツ教室を小・中学生向けに開催する予定だそうです。

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「YOKOHAMA TKM」「横濱義塾」のどちらにも日本代表選手が在籍し、2016年、2020年のオリンピック・パラリンピック出場を目指しています。

トップレベルのアスリートが自ら体験し、学び、理解を深めたことを将来世代に向けて伝えていくこと。こうした活動はすぐに実を結ぶことはありません。ですが、いつか何かの形で花を咲かせる時が来ることでしょう。

素晴らしい活動と両チームに乾杯!

「当日の様子を横浜市体育協会の「ハマスポ.com」取り上げています」

We love Rugby は国内のすべてのラグビーを応援しています。

 

大元よしき(タイゲン ヨシキ) 1962年生まれ。東洋大学経済学部卒。2003年外資系IT企業のマネージャーからフリーのライターに転身。スポーツのほか、少年非行、歴史関連も執筆。保善高校からラグビーを始め17年間ラグビーと共に歩む。 その他のスポーツ歴は水泳、剣道、ハンドボール、弓道(三段)。

 

連載中!「あの負けがあってこそ」 「障害者アスリート~越えてきた壁の数だけ強くなれた」 「ルポ・少年院の子どもたち」

 

著書に

「あの負けがあってこそ~再起を懸けたアスリート25の軌跡」

「命のバトン~個性派不登校児と自閉症児の教室」

「1万回の体当たり~タックルマン石塚武生炎のメッセージ~」

「一緒に見上げた空~自閉症児×元不登校児 武蔵野東ラグビー部の軌跡~」

「ジャパンラグビー革命」(上田昭夫/大元よしき共著)

「ファイナルマッチ~ノーサイドの時を迎えて~(小説)」(大元夏樹名で発刊)