ラグビー2015-2016歴史的シーズンの幕降りる。

 
2016年1月31日、第53回日本ラグビーフットボール選手権大会(秩父宮ラグビー場)が行われ、トップリーグのパナソニックが49-15で帝京大学を破り、2年ぶり5度目の日本一に輝きました。
社会人と学生の王者が一発勝負で国内NO.1を決するのは19年ぶりのことでした。

 
今シーズンはワールドカップが開催され、2月下旬から「サンウルブズ」としてスーパーラグビーに参戦するため、こうした日程が組まれたわけですが、毎年1月15日の日本選手権をわくわくしながら観ていたオールドファン(私のことです)には、社会人王者と学生王者の一騎打ちという構図は、とてもシンプルでなじみやすい感じがしました。(あくまでも個人的な感想です)

 
その理由はたとえ実力差があったとしても、学生王者が社会人王者に挑む姿に、いちファンとして心が躍り、勝敗抜きに見ごたえのあるチャレンジに期待したいということです。
昨シーズンの帝京大は1回戦でNECを破り、2回戦では東芝相手に好勝負を演じて、その存在感を示したものの、他の大学3チームは1回戦で社会人に敗れています。それも2試合はかなりの大差でした。
この差が埋まらない限り、学生とは今回のように一発勝負の組み合わせが良いのではないか、と考えてしまいます。

 
さて、試合は開始から5分でパナソニックが2トライ2ゴール14点を挙げ、完全に機先を制した形ではじまりました。
若い帝京大に比べ「老巧」や「老練な」と言いたくなるようなパナソニックの連携であり、取り切り方でした。
しかし、時間の経過とともに点差こそ開いたものの、最後まで崩れないのが帝京大の強さでした。それはペナルティの「2」という数字にも表れています。対するパナソニックは「11」ですから、帝京大の規律が最後まで守られていたことを物語っていますし、チームとしての完成度の高さとも言えるでしょう。
「49-15」をどう見るかは意見が分かれそうですが、学生王者の実力を示した一戦でした。

 

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昨年のワールドカップにおける日本代表の快挙以来、国内ラグビーは劇的な変化を遂げています。
2015-2016シーズンは日本のラグビーの歴史的な転換期でした。
それは人気が低迷しても長い間支え続けてきたファンや、それぞれの地域で地道な普及育成を図ってきたラグビースクールの方たちなど、熱くてひたむきなコアな方たちがいればこその「今」なのではないでしょうか。
試合で言えばフロントローのような、縁の下の力持ちたち。そんな、みなさんこそが勝利者に思えてなりません。